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Pythonを知らないなんて [ゼミ・教育]

 今日、就活中のゼミ生と話をしたら、今日、面接に言ってきたソフト会社の面接官(単なる人事ではなく、プログラムもする人らしい)に、大学でのプログラミング経験を聞かれ、Pythonを勉強した、と言ったところ、誰もPythonを知らなかったという。

 !!!

 その会社は400人規模で、東京大阪に拠点があるところらしい。これがどのくらいの規模なのかは知らないが、プログラムをやっていてPythonを知らない、というのでは、その会社の将来、あるいはレヴェルが知れる。スクリプト系の言語は、日本では、Perl、Ruby、Pythonという順で使われている。その他にもスクリプトに使える言語はいくつもあるが、さすがにそれらはマイナーであり、実際の場面で使われることは多くない。

 逆に外国ではRubyとPythonの知名度は逆転し、Perl、Python、Rubyの順である。まあ、Perlが様々な局面でよく使われるのはいいとして、現在のUnixのディストリビューションは内部的にかなりPythonに依存している。Redhat系のLinuxのインストーラはPythonで書かれている。代表的なコンテンツマネージメント・システムの一つZopeもPythonで書かれている。

 いや、どれだけ使われているかだけではなく、現在、インターネット関係のプログラムを作る場合、どれか特定の言語に限定する必要は全くない。ある意味では、これらの言語は殆ど機能の差がない。違いはライブラリだけだが、その規模でもPerlとPythonは双璧であり、ある一つの仕事をこなすのに適したライブラリがある言語を使うのがいいくらいだ。つまり、適材適所で、どれでも必要に応じて使い分けられるのが好ましい。

 しかも、それぞれはしのぎを削って、バージョンアップをしているから、2年もすれば、かなり違った言語になってしまうほどである。それらはみな、現在の最先端のソフトウェア状況に対応するべく機能追加をしている。これらをフォローしていくことは、この変化の激しい業界で生き残っていく必須の条件ではないか。

 その大手(あるいは準大手)のソフト会社の人間は、言われた言語を勉強して(たぶん、Javaだろう)、それで定型的な業務アプリの一部を受け持って作っているだけではないだろうか。いや、それはよく見過ぎているのであり、前に書いたように、仕事を取ってきては、下請けに丸投げしているだけではないか。そういう丸投げを「プロデュース」というようなきれいな言葉で表現しているだけでないか。

 営業と丸投げを生業にしたいならともかく、プログラムは問題を解決するための工夫を必要とする知的な喜びを提供してくれる。それを仕事にしたいなら、そういう、やる気のない、弛緩した会社は避けた方がよい。


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コメント 10

西尾

こんばんは。
Pythonについてですが、残念ながら私の就活経験上、Pythonを勉強したと言っていい反応を頂いたことはありません。「Python?」という反応ばかりだったように思います。独学でも、VBやCを勉強したと言った方が、あるいはいい反応が得られるような気もします。
by 西尾 (2005-04-06 00:36) 

yfukuda

 そうですね。Pythonを勉強した、ということで、特にいい反応はもらえないと思います。それは事実です。それは、PerlやRubyを勉強してきた、といっても、特にプラスの評価にならない(マイナスになるわけではないですが、)のと同じです。やはり、現場での即戦力になる知識は、CかJavaでしょう。

 ただ、問題は「知らない」ということです。そして、同時にプログラムの基本を知っている、ということが大事です。まあ、基礎をやらずに、見よう見まねで業務アプリを作っている人たちが多いのでしょうが。
by yfukuda (2005-04-06 01:00) 

みやざき

その面接官がどういう立場の人なのかがわかりませんが、開発現場でもかなり上位にいる立場の人であればマネジメントが主で、pythonという言語知らないことの方がまだ多いかもしれません。
知らないだけでなく、自分の考え(開発手法)こそが正であり、それ以外はすべて誤である、という人ならば最悪ですが…
by みやざき (2005-04-06 01:17) 

たけうちあや

確か、現役ゼミにたけうちさんがいらっしゃると思うので、
紛らわしくないように…。

こんばんは。
私の周りでプログラミングをやったことある人に「(卒業制作に)Pythonを使ってるよ」と言ったところ、何それという解答が返ってきたことを思い出しました。
あーだこーだと説明したらわかってくれましたが、先生の記事を読んでやっぱり知名度低いのかなぁ。なんて思ってしまいました。
結構足を突っ込みやすいのに。
私も、落ち着いたらまた勉強しなおしてみようかなって思います。折角なので。
by たけうちあや (2005-04-06 01:17) 

yfukuda

>たけうちさん
お久しぶりです。まあ、知名度という点ではPythonは知られていないので、少しプログラミングをかじった、 特に学校で勉強した、という人は知らないでしょう。

 昔、教育用の言語としてPascalが使われ、その後、Turbo Pascalという一世を風靡した製品が出て、実用的なプログラムも作られるようになりました。しかし、多くの企業プログラマは、あれは教育用の言語に過ぎない、あんなもので企業製品は作れない、と言っていました。

 しかし、もともとはTeXはPascalで書かれていたりしました。たとえ、Cをやっている人たちでも、TeXを作ることはできなかったわけですから、要は言語の問題ではないのです。

 僕なんかは、言語オタクで、一人ではSchemeのプログラムを楽しんだりもしているし、コンパイラの本も山のように持っているしですから、それと比べて、Pythonを知らないなんて、とか言っても、まあ、仕方がないのでしょうが、やはり、職業プログラマの勉強不足、ということもあると思います。

 理想は、いろいろな言語を必要に応じて使い分けられる、ということでしょう。さすがに、VBをやる気にはなりませんが。あんなもので、プログラミングを勉強したと言うのでは、これまた先が思いやられます。
by yfukuda (2005-04-06 23:03) 

NO NAME

Python知ってても金にならんってことでは
by NO NAME (2005-05-07 09:19) 

nuruota

>Python知ってても金にならんってことでは
それで正解でしょう。実際の受託開発でPythonを指定されることはまずありませんから。個人的なプロトタイプは別にして、仕事の現場で利用される言語はかなり限定されます。そして、プロの現場では、特定個人の開発効率よりもチーム全体としてのパフォーマンスが優先されますので、流れてくる仕事で使われる言語以外に興味がない人がいても別段不思議なことではありません。またPythonを知らないからといってその人の能力が低いということでもありません。
by nuruota (2005-05-08 04:32) 

yfukuda

> nuruotaさん
コメントありがとうごさいます。
突然、この記事のアクセスが増えてびっくりです。
実際の仕事の中でPythonが使われないことは承知しています。ただ、Pythonを知らないということは、いろいろな情報に疎い、ということを意味しているように思います。ある限られたことだけは完璧にこなすけど他のことには関心がない、というようでは、今後どれだけやっていけるか問題だと思うのです。
by yfukuda (2005-05-08 09:35) 

やの

「Pythonのパラドックス」に相通ずる話ですね。
http://www.shiro.dreamhost.com/scheme/trans/pypar-j.html
by やの (2005-05-08 19:48) 

権兵衛

面白い話ですね。
「Pythonのパラドックス」には深くうなずけます。

だいたい、プログラマやSEで、今時Pythonを知らないなんて・・

それに、与えられたコーディング用の言語のほかに、自分用の小さな道具をちょこちょこ作るための自分が得意な処理系というものが無いと、実際問題として困るでしょうにね。だって、必要でしょ? そういう小道具って。何かと。

by 権兵衛 (2008-07-06 02:38) 

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